CureAppの法人向けサービス「ascure卒煙プログラム」デジタルヘルス分野の国際学術誌JMIR mHealth and uHealthに掲載

CureAppの法人向けサービス「ascure卒煙プログラム」

デジタルヘルス分野の国際学術誌JMIR mHealth and uHealthに掲載

禁煙継続率、アプリを含むプログラム継続率ともに良好な結果を確認


株式会社CureApp(本社:東京都中央区 代表取締役社長:佐竹晃太)は、一般社団法人CureApp Institute(所在地:長野県北佐久郡 共同代表:佐竹晃太、野村章洋)が当社の製品「ascure(アスキュア)卒煙プログラム」を用いて研究を行い、参加者の良好な禁煙継続率と高いプログラム継続率を示した他、日記記入率などスマートフォンアプリの積極的な使用が禁煙継続率に寄与する可能性を示唆したことを報告します。本研究は、「オンラインカウンセリング」、「OTC医薬品(ニコチンパッチ、ニコチンガム)の自宅配送」、「スマートフォンアプリ」を組み合わせたascure卒煙プログラムの効果を検討するために行われたもので、研究結果を示した論文は米国時間で2020年5月14日、国際学術雑誌である「JMIR mHealth and uHealth」(※1)に掲載されたことを報告いたします。

※1:「JMIR mHealth and uHealth」(JMIR : Journal of Medical Internet Research)は、モバイルヘルスアプリやウェアラブルデバイスなどに関する、論文審査のある国際的なオープンアクセスジャーナルで、インパクトファクターは4.301です。

論文はこちらからご覧いただけます。


<研究概要>
ascure卒煙プログラムに登録された成人喫煙者177名を対象に、9~12週目および21~24週目におけるそれぞれの禁煙継続率(※2)とプログラム継続率(※3)を調査しました。また、21~24週目の禁煙継続率に相関する因子の調査も行いました。 禁煙継続率の調査方法は、自宅に郵送する専用の検査機器(※4)を用いて、指導員とのオンライン面談の際に実際に画面の前で禁煙判定の検査を行っていただき、結果を厳密に確認しました。(通常のascure卒煙プログラムと同様の調査方法です)
全参加者の禁煙継続率、プログラム継続率は良好な結果となり、21~24週目の禁煙継続率には、12週目時点におけるアプリの日記記入数と、アプリの教育ビデオ視聴数が関係していることが分かりました。

これらの結果から、ascure卒煙プログラムは良好な禁煙継続率と高いプログラム継続率を示し、また、スマートフォンアプリの積極的な使用が長期的な禁煙成功に寄与する可能性があると言えます。

この度、JMIRに掲載された本研究で分析に使われたデータは2017年8月~2018年8月に集められたものになります。以降、アプリの改善や指導員のトレーニングを重ね、現在の禁煙継続率およびプログラム継続率はさらに高い数値を示しております。

※2:9〜12週および21〜24週目におけるそれぞれ禁煙継続率:プログラム開始後、9週目から12週目まで禁煙を継続している割合、および21週目から24週目まで禁煙を継続している割合
※3:プログラムの継続率:プログラム開始後、9~12週目および21~24週目におけるプログラムへの参加を継続している割合
※4:自宅に郵送する機器:弊社独自の基準で選定した、精度の高いコチニン検査キット


<ascure卒煙プログラム> 

近頃、新型コロナウイルスの影響から、自宅で利用できるさまざまなオンラインサービスが話題となっております。弊社では以前より、利便性を追求したオンラインで完結する法人向け禁煙サービス「ascure卒煙プログラム」を提供しており、今回の研究ではこのプログラムが使用されました。
本プログラムは、「医療資格を持つ指導員によるオンラインサポート」、「OTC医薬品(ニコチンガム、ニコチンパッチ)の自宅配送」、「医師開発の専用支援アプリ」を組み合わせ、オンラインで完結する新しい禁煙体験を可能にしました。既に150以上の法人に導入いただいております。 従来の禁煙外来では3ヶ月に5回通う必要がある通院の負担や、通院と通院の合間は自身の力で取り組まなければならない「孤独な戦い」が障害となるなど、自宅や勤務時などでの心理面のサポートに課題がありました。

当プログラムは、保健師や管理栄養士などの医療資格と育成プログラムを経た専門知識を持った指導員が30~40分かけてオンライン面談を行い、加えて専用の支援アプリからも365日参加者個人に合わせたアドバイスを提供するため、心理面でも手厚いサポートが可能となりました。また、禁煙の失敗が多い3~6ヶ月の期間も支援する長期にわたるサポートが、プログラム終了後にもしっかりと持続できる禁煙継続に寄与します。
また、特定保健指導にも対応できるようサービスを展開した、「特定保健指導対応型ascure卒煙プログラム」もご用意しております。

ascure卒煙プログラム公式サイトhttps://sc.ascure.technology
「特定保健指導対応型ascure卒煙プログラム」プレスリリース
Article content


<研究・開発医師、指導員からのコメント>

本論文筆頭著者 一般社団法人CureApp Institute 研究員 / 東京大学大学院博士課程 加藤郁佳:
ascure卒煙プログラムは、遠隔で完結する新しい禁煙プログラムです。今回の分析を通じて、若年層や女性を含む幅広い参加者の方がいたことや、プログラム継続率が高いこと、他の論文化されている諸外国のアプリを活用した禁煙プログラムに比べても良好な成績であることがわかりました。身近で効果的な禁煙プログラムとして、多くの方をサポートできるのではないかと思います。

株式会社CureApp 代表取締役CEO兼医師 佐竹晃太:
ascure卒煙プログラムは現在、導入法人数が伸びる中、5月には特定保健指導対応型の提供も開始しました。受動喫煙防止、健康増進が話題となっておりますが、より多くの方に新しい禁煙体験をお届けし、より良いサポートができるよう、これからも改善を重ねて参ります。

株式会社CureApp 禁煙指導員 園田美沙樹:
私たち指導員は参加者様それぞれの動機を引き出し、生活を見据えその人らしく禁煙できるようにナビゲートしていきます。そのためにもオンライン面談のみでなくアプリの日記などの機能を用いて、皆様の禁煙状況を把握しております。また、アプリで視聴できる教育ビデオやアドバイスの作成にも携わっています。専門知識を活かすだけでなく、参加者様の思いもしっかりと受け止め寄り添いながら多くの参加者様の禁煙挑戦を成功に導くことができるようにサポートしていきます。


<論文情報>
著者名:
Ayaka Kato, Tomoyuki Tanigawa, Kohta Satake, Akihiro Nomura
タイトル:
Efficacy of the Asure Smoking Cessation Program: A Retrospective Study
雑誌名:JMIR mHealth and uHealth
DOI:10.2196/17270


<株式会社CureAppについて>
株式会社CureAppは、高度なソフトウェア技術と医学的エビデンスに基づいた疾患治療用プログラム医療機器創出に向け、研究開発を行い、製造販売を目指すMedTechベンチャーです。「アプリが病気を治療する効果を持つ」という新しい医療サービスを日本で初めて実現するために、病気を治療するアプリである「治療アプリ」の開発に取り組んでいます。
2020年6月には、厚生労働省 薬事・食品衛生審議会 医療機器・体外診断薬部会にて国内初の治療用アプリとなる「ニコチン依存症治療アプリ」及び「COチェッカー」の薬事承認が了承を得られました。

現在、研究開発中の治療アプリは慶應義塾大学医学部内科学(呼吸器)教室と共同開発のニコチン依存症治療アプリ、東京大学医学部附属病院と共同開発・臨床試験中の非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療アプリ、自治医科大学内科学講座循環器内科学部門と共同開発・治療中の高血圧治療アプリがあります。

加えて、これら医療機関向け治療アプリの開発で蓄積した知見を活用し、民間法人向けモバイルヘルスプログラムの「ascure卒煙プログラム」などを提供し、多くの企業、健康保険組合などへの導入をいただいています。
さらには、日本で生み出したモデルをベースに「日本発のデジタルヘルスソリューション」として、順次グローバルにも展開していく予定です。

※asucre卒煙が提供するサービスは、医療機器・医療行為ではございません。本プログラム及び専用アプリは医療機器ではなく、ニコチン依存症の「治療」を行うものではありません。

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