<治療アプリの臨床試験を推進するCureApp臨床開発チームインタビュー>多様なメンバーが自由な働き方を選択しながらも、最高のチームができた秘訣とは
<治療アプリの臨床試験を推進するCureApp臨床開発チームインタビュー>
多様なメンバーが自由な働き方を選択しながらも、最高のチームができた秘訣とは
2020年8月に、ニコチン依存症治療アプリ「CureApp SC」が治療アプリとしてアジア初の薬事承認を取得。現在CureAppでは他にも、高血圧治療アプリ、NASH(非アルコール性脂肪肝炎)治療アプリの臨床試験やアルコール依存症治療アプリの臨床試験を進めています。 疾患を抱えている患者様に新しい治療法をお届けできるようになるためには、薬事承認を取得する必要があります。現在開発中の他3つのアプリに関して、様々な臨床試験・研究が進行中であり、その中心となって指揮をとるのが臨床開発部です。 複数のプロダクトの臨床試験を同時に進行していく上で、臨床開発部ではそれぞれがどのような役割で業務を行っているのか。チーム内での連携やリモートワークでのコミュニケーションの取り方の秘訣について、今回は臨床開発部の4名にお話を伺いました。
(TOP写真:左から順に中川・小野・久木・上地)
<メンバー紹介>
中川清世
これまで国内製薬会社2社で臨床開発業務に従事。CureApp入社後、その経験を活かし、現在は臨床開発部 部長として、社内の臨床試験の実施体制を整備し、臨床試験を統括。また、高血圧治療アプリのプロジェクト・リーダー兼スタディ・マネジャーを担当。
上地達哉
生物学、遺伝子学を専攻しバイオテクノロジーの研究所に勤務後、大学院では医療機器開発を学び、医療機器メーカーでプロダクト・マネージャーを担当。CureAppに入社後は、NASH治療アプリのスタディ・マネージャー兼事業開発を担当。
久木文美
看護師として大学病院に勤務後、大学院編入等を経てCureApp入社。当初は開発チームで高血圧治療アプリのコンテンツライターとして活躍。その後臨床開発部に異動し、看護師の経験を活かしてアプリに関する問い合わせ対応や医療機関対応を担っている。
小野里実
製薬会社に勤務後、臨床開発の仕事に興味を持ち、SMOやCROに転職。その後、専業主婦の期間を挟んでCureAppに入社。前職の経験を活かし、プロジェクトに関わらず、治験に必要な書類や資料の準備、作成、チェックなどを行い、臨床開発の土台を支えている。
製薬会社に勤務後、臨床開発の仕事に興味を持ち、SMOやCROに転職。その後、専業主婦の期間を挟んでCureAppに入社。前職の経験を活かし、プロジェクトに関わらず、治験に必要な書類や資料の準備、作成、チェックなどを行い、臨床開発の土台を支えている。
皆さんがCureAppに入社されたきっかけは何ですか?
ー中川:大きな会社では、必ずしも自分がやりたいプロジェクトの担当ができるとは限らず、定期的な人事異動もあるため、どうしても「モノ」に対する思い入れが希薄になってしまうことがありました。また、医薬品開発の場合、非常に長い年月がかかることもあり、新しいものを次々と作り出せる業界に興味がありました。
元々、新しい家電やIoTなどに興味があって、「治療アプリ」を開発しているCureAppを知り、自分のこれまでの経験を活かすことができると思い、入社を決めました。
ー上地:過去の経験からも、ビジネスを通して医療機器を広めていきたいと考えており、日本から新しいものを生み出して世界に発信していきたいと考えていました。特に、21世紀になってから急成長しているソフトウェアという分野で医療機器を発展させることができるということで、CureAppに興味を持ちました。臨床開発に関しては未経験でしたが、製品を一から作っていくというところでは研究と共通するので、大変だけどやりがいを感じることができると思い、入社を決めました。
ー小野:家庭と仕事の両立が難しいと感じていたときにCureAppを知り、働き方が自分に合っていると思い入社を決意しました。CureAppでは、子供の体調不良や行事、家庭の事情などのときにお休みする選択肢以外にも自由に稼働できる時間に仕事を進められるので、自分のがんばり次第でリカバリーすることもできます。それまでは、自分の仕事に責任が持てずに辛いと感じることもあったので、働き方の面でもとても魅力を感じました。
ー久木:大学病院で働きながら転職を考えていたときに、Wantedly経由でメールをいただきました。最初アプリには興味がないと思っていましたが、、会社で話を聞いて実際に画面が動いている様子を見て、これは患者さんに生活指導をするのにとても良いし面白いなと思い、すぐに転職を決意しました。
臨床開発部では、どのような業務をされているんですか?
ー中川:主に、開発中のアプリの臨床試験や治験の運営を行っています。臨床試験が適切に実施できる社内体制を整え、プロジェクトによっては、CRO(受託臨床試験機関)と定期的にミーティングを行い、進捗状況や症例データの確認を行っています。また、試験中の施設対応や問い合わせ対応を行い、臨床試験の遂行を務めています。
チームの中では、実際にどのように連携をとりながら業務を進めていますか?
ー中川:最初はプロジェクトごとにミーティングなどを行っていたんですが、現在はプロジェクトの壁を壊し、臨床開発チーム全員で週1回のミーティングを行うようにしています。お互いの進捗を共有したり、悩んでいることを相談できる時間をつくり、困っていることがあれば、プロジェクト関係なく手伝えるようになりました。一つの気付きが他のプロジェクトに活かせることも多いです。みんなバックグラウンドが違うからこそ、それぞれが持っている知識や経験を共有しあえる貴重な時間となっています。他にも、全員で臨床試験に関する法律や知識をブラッシュアップする時間も設けています。
ひとりひとり行っている業務やプロジェクトは違っていても、それぞれの知識や経験を活かして協力し合う素敵なチームですね
ー久木:困ったことがあったときに、「助けてください」と言いやすく、すぐに相談しあえる関係性や仕組みが整っていて、チームの力を感じます。ミーティングとは別に上長と1 on 1*の時間が週1回あって、全体で言い出しにくい内容も相談できるため、とっても良い環境だなと思います。(*1 on 1:上司と部下の1対1の面談)
ー中川:相談できる時間を作れているのは良いことですよね。ミーティングの時間以外にも、助けてほしいときには、みんなすぐにSlack*でメンションを飛ばして質問していますし、フルリモートのときでもすぐに通話できる環境ですよね。、(*Slack:チームコミュニケーションツール)
ー久木:相談したいことがあったら「ちょっと5分、話聞かせて〜」と気軽に連絡できるようなチームですね。
良いチームワークを築く秘訣はなんですか?
ー久木:みんなが、良いチームにしようって思っていることだと思います。
ー小野:そうですよね。個じゃなくて、チームという認識があることが大事だと思います。
ー久木:そして、メンバーが自立的に仕事をしているので、刺激を受けることもとても多いです。
ー小野:産休と育休で1年間くらいリモートで仕事をしていましたが、今のチームだから実現できたと思います。みんなが一つの目標に向かって頑張っていることに加えて、それぞれがお互いを気遣うことができる人間力を持っているからだと思います。
ー中川:私がリーダーになるときに、みんなが仕事をしやすい環境を作ろうと決めたんです。仕事でストレスを抱えることは責任を伴うことなので仕方ないけれど、人間関係でストレスがあるのは勿体ないじゃないですか。そこのストレスを無くして、その分仕事でがんばってもらいたいと思っているんですよね。だから、ちょっと相談したいという人がいたらできるだけ聞いてあげられるように心掛けています。
皆さん自身が働きやすい環境づくりを心掛けているんですね。
ー中川:久木さんが、働き方に関するアンケートをとってくれているんです。そのおかげもあって、働きやすい環境が整っているんだと思います。
ー久木:基本的に責任は部長の中川さんが取ってくれるので、好きなことに自由に挑戦できる雰囲気があり、自由にやらせてもらっています。
ー中川:そうですね、部下がやりたいということに対しては、あまりノーとは言わないです。基本的には「なんでもやっていいよ」と言っていますね。自分自身で考えて挑戦するということを大切にしていきたいと思っています。
皆さん様々なバックグラウンドをお持ちで転職されたと思いますが、CureAppで仕事をしていて、どのようなときにやりがいなどを感じますか?
ー中川:ベンチャー企業ということもあり、大きい会社と違ってシステムが揃っていなかったり、経験者がいなかったりして、一から作らなければいけないという場面が今までいくつかありました。大きい会社にいた頃は、基本的に割り振られた業務の範囲内での仕事を行っていましたが、ここでは何でもやらなければならないので、責任を感じると同時に、任されているということにやりがいや面白さを感じています。
ー上地:一人一人の責任は大きいですが、全員がやりがいを感じながら仕事をしているなと常に感じます。全員が意見を出し合いながら進めていくなかで、それぞれやりたいことがあってこの会社に集まっているんだなと感じるので、刺激を受けることも多いです。
ー小野:中川さんも仰っていましたが、一から作り上げていく面白さを感じています。また、業務の幅が決まっていないので、プロジェクトに縛られることなく様々なことにチャレンジできます。他の会社ではなかなか経験できないことだなと思いますね。
ー久木:普通だったら経験者しかできない様なことだと思いますが、「治療アプリのコンテンツを書いていたし、やってみる?」という感じで、臨床開発にも挑戦させてもらえました。経験上、医療の業界は比較的保守的で、積極的に新しいものを取り入れるのが難しい文化を持っていると思います。そのような業界で、新しいものを作って大きく変えることに関われていることにやりがいを感じています。また、CEOやCDO(最高開発責任者)など、事業を始めた方々との距離が近いことはとても良いと思います。どのような思いを込めて製品を作ったのかなど、ビジョンを担当者全員に直接伝えてくださるので、私たちもその熱い思いを業務につなげることができています。
それぞれのご家庭の事情に加え、最近では新型コロナウイルスの影響もありますが、みなさんは今どのような働き方をされていますか?
ー久木:リモートか出社かを自由に選ぶことができるので、その日の状況に応じて選択しています。
また、家庭のことをやりながら細切れに働けて、夜に復帰したりすることもできるので、とても有難いです。緊急事態宣言のときはフルリモートになりましたが、それぞれが、協力しあって乗り切ろうという意識があったことで、上手くいったと思いますし、今後入社される方にとっても良い環境が整っていると思います。
ー小野:家庭やプライベートの時間も大切にできるので、ワークライフバランスもしっかりとりながら働くことができるんです。
ー久木:タスクをお互い知っているので有給も取りやすいです。正直業務は忙しいし、タスクはいっぱいあるけれど、チームワークも良くチームでカバーできる部分も多いので、私はなるべく月に1回取るように心がけています。
みなさんの今後の目標はなんですか。
ー中川:この会社に入ったからには、プロジェクトを成功させて、製品を世の中に出すことが目標です。
ー上地:私も中川さんと同じです。しかも、非アルコール性脂肪肝炎はいまだに治療薬も存在しない病気なので、CureAppから出した製品を一番の治療法として確立させたいです。
今後、臨床開発チームにはどのような人に入ってもらいたいですか?
ー中川:新しいことになんでもチャレンジしたいと思える人ですね。自分で壁を作ったりせず、経験や知識がなくても是非挑戦してもらいたいです。
臨床開発チームだけでなく、会社全体が様々なバックグラウンドを持った人の集まりです。いろいろなバックグラウンドを持った人たちが、同じフロアで、一つのものを作ろうとしている、そんな会社です。
熱い想いを持った方、お待ちしています!