CureAppが治療用アプリ処方プラットフォームを医療機関へ提供開始

 CureAppが治療アプリ処方プラットフォームを医療機関へ提供開始
〜全ての「治療用アプリ」の導入・処方をワンストップでスムーズに実現〜

 

株式会社CureApp(本社:東京都中央区 代表取締役社長:佐竹 晃太)は、治療アプリの処方プラットフォームである「App Prescription Service」(以下、APS)の医療機関への提供を開始いたしました。今後は当社製品だけでなく全ての治療アプリの契約・処方ができるプラットフォームとして日本全国で展開し、医療機関において治療用アプリがワンストップでスムーズに処方される世界を目指してまいります。



 

APSは、薬事承認取得済みの「CureApp SC ニコチン依存症治療アプリ及びCOチェッカー」(以下、CureApp SC)をはじめとする、今後国内で登場する治療アプリの導入や処方・管理などをワンストップで行うためのサービスです。医療機関は契約や支払いなども本サービスを通して行えるため、治療アプリに関する全ての業務がブラウザ上で完結します。

 当社製品以外にも対応しているので、今後多数のメーカーから治療用アプリが発売されるようになった際にも 、各アプリごとに 契約やシステム導入をする必要はなく、同一の契約および処方フローで簡便に治療用アプリが処方できます。

 なお、医療機関でのご使用には当社との契約が必要となりますが、 現時点では 初期コストおよび利用料無料で全ての機能をご利用頂けます。

医療機関のご導入に関するお問い合わせ先
https://is.gd/hHEgsT




APS開発の背景


 現在、国内外で治療アプリの研究・開発が進み、欧米では医療現場で医師によって患者様へ処方されているものがすでに複数登場しています。国内では当社開発の「CureApp SC」が2020年8月にアジア初の薬事承認を受け今年度中の保険適用と販売を目指している他、高血圧症治療用アプリも治験を実施中で2021年の薬事申請を目指しています。また、大手製薬企業も海外治療アプリベンチャーとのアライアンスを発表する等国内での実用化のための動きを積極的に進めており、今後 10 年のうちに国内でも多数の治療アプリが販売され、標準的な治療の選択肢の一つとなることが予想されます。

 そのような中で、各企業が治療アプリの導入や処方に関して独自のシステムや 業務フローを提供することになれば 、 臨床現場においては大きな導入・運用の 負荷がかかることが懸念されます。

 そこで当社では、ワンストップでスムーズに必要な治療アプリを導入できる処方プラットフォームであるAPSを開発するに至りました。

APSの主な機能

  • 処方・管理機能
  • 契約機能
  • 支払機能





APSの医療機関への提供価値

  • ワンタッチで導入できるため、医療現場での治療アプリの迅速導入を可能にする
  • 統一されたフローで処方・管理まで完結するので、医療機関の運用負荷を低減する
  • 治療アプリ提供企業のセキュリティ体制を当社が確認するため、安心して処方できる

APSに関する今後の展望(株式会社CureApp COO 宮田尚のコメント)

 現時点では 治療アプリの 処方プラットフォームとしての機能がメインとなりますが、今後
はさらに広い意味で 医療機関のデジタル技術の活用を支援する プラットフォームとなることを
目指してまいります。例えば、 治療アプリに関連するアプリケーションやオンライン診療・
電子カルテなどといったシステムとの連携を容易にすることでより簡便に医療機関・医療従事
者がアプリを利用・処方できるようにする取り組みや、治療アプリの治験時のサポート、治
療アプリ間の相互連携など、 医療機関がデジタル技術を活用して効率的で生産性の高い運営
を 行う支援ができるような様々な機能を実装していきたいと考えています。より便利にスムー
ズに医療機関でご使用をいただけるよう、今後も定期的なバージョンアップを行ってまいりま
す。


株式会社CureApp について

 株式会社CureApp は高度なソフトウェア技術と医学的エビデンスに基づいた疾患治療用プログラム医療機器創出に向け研究開発を行い、製造販売を目指すMedTech ベンチャーです。「アプリが病気を治療する効果を持つ」という新しい医療サービスを日本で初めて実現するために、病気を治療するアプリである「治療アプリ」の研究開発に取り組んでいます。また、医療機関向け治療アプリの開発で蓄積した知見を活用し、民間法人向けモバイルヘルスプログラムの「ascure(アスキュア)卒煙プログラム」を提供し、約200社の企業や健康保険組合、自治体などで導入いただいています。さらには、日本で生み出したモデルをベースに「日本発のデジタルヘルスソリューション」として、順次グローバルにも展開していく予定です。

「治療アプリ」の現在の開発状況は下記のとおりです。
  • ニコチン依存症治療アプリ : 慶應義塾大学医学部呼吸器内科との共同開発。2019年5月、日本初となる治療用アプリの大規模RCT(ランダム化比較試験)を終了し、2020年8月に薬事承認を取得。
  • 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)治療アプリ : 東京大学医学部附属病院との共同研究。2016年10月より臨床研究、2018年4月より多施設での臨床試験を開始。
  • 高血圧治療アプリ :自治医科大学循環器内科学部門との共同開発。2019年12月より治験開始。
  • 減酒支援アプリ 国立病院機構 久里浜医療センターと2020年6月より共同研究を開始。

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