医療の理想の状態は?未来思考で「治療アプリ」の要を担うメディカル本部とは

 



9月1日に高血圧領域における治療アプリとして世界初の保険適用となった「高血圧症向け治療アプリ」。現在、他にも非アルコール性脂肪肝炎、アルコール依存症、がん、慢性心不全など様々な領域において「治療アプリ」を開発中です。

そんな新しい治療アプリを世に出す上で立役者となるのが、メディカル本部のメンバー達。

メディカル本部は、プロダクトの臨床試験や、薬事承認などを担う、言わば「治療アプリ」を世に出す上で要の部署です。

「治療アプリ」に大きな可能性を感じ、それぞれの想いを持ちメディカル本部にジョインした3人のメンバーに、CureAppでの仕事のやりがいや魅力について聞いてみました。





向門 大介(むかいかど だいすけ)
所属部署:メディカル本部 臨床開発部 兼 組織開発ユニット(担当:がん)

薬学の大学院で分子生物学を専攻後、製薬企業に入社。抗がん剤の臨床開発にて、CRAやプロジェクトマネージャーに従事。2021年1月にCureApp入社。
趣味はサッカー、ロードバイク、読書、つぶあんなど。

 


上地 達哉(うえち たつや)
所属部署:メディカル本部 臨床開発部 (担当:非アルコール性脂肪肝炎)

米国で遺伝子学の学士を取得後、米国の生物工学研究所でリサーチアシスタントとして勤務。日本に帰国後、東北大学にて医工学研究科の修士を取得。その後、外資系医療機器メーカーでプロダクトマネージャーに従事。2019年4月に株式会社CureAppに入社。
趣味はツーリング、キャンプ、海外ドラマなど。



宍戸 明日香(ししど あすか)
所属部署:メディカル本部 臨床開発部(担当:アルコール依存症)

大学院で生物学を専攻後、製薬会社にて臨床開発を担当。2022年7月よりCureAppに入社。
趣味はドラマ鑑賞、山登り、スキーなど。

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――まず簡単に自己紹介をお願いします


向門:メディカル本部の臨床開発部でがんの治療アプリのプロジェクトを担当しています。組織開発ユニットの役割も担当しています。よろしくお願いします。


上地:私も臨床開発部で非アルコール性脂肪肝炎の治療アプリのプロジェクトに関わっています。よろしくお願いします。


宍戸:向門さんや上地さんと同じく、臨床開発部の所属で、アルコール依存症治療アプリに携わっています。まだ入社して1ヶ月くらいなので社歴は一番短いです。



――自己紹介ありがとうございます。みなさんメディカル本部に所属されていますが、会社の中でメディカル本部はどのような位置づけですか?



向門:メディカル本部は製品開発本部というエンジニアさんやデザイナーさんがいる部署と連携して、一緒に製品を社会に届けていく役割を担っています。

メディカル本部の中には臨床開発部と薬事部とメディカル推進部の3つの部がありますが、平たく言うと医療機器である治療アプリを社会に届ける上では実際に製品を人に使ってもらい、良し悪しを評価する臨床試験が必要で、その試験を企画運営しているのが臨床開発部。そしてその結果を元に国に申請して承認をもらったり、保険適用を達成していくのが薬事部です。メディカル推進部は、医学的な背景・知識をもとに各プロジェクトの支援や臨床研究の企画などの学術的な活動を行っています。そういった活動を通して、製品の社会実装を牽引する部署という位置づけです。



「治療アプリ」という新しい手法に可能性を感じて


――説明ありがとうございます。みなさんの転職のきっかけをお伺いしてもよろしいでしょうか。


宍戸:前職では製薬会社で薬の開発をしていました。CureAppから声をかけてもらった時、まず一番惹かれたのが「治療アプリ」開発という新しさでした。

また働き方としても、子育て中ということもあり、フレックスで時間の制約なく働けるところが魅力でした。プライベートと両立して働けるのはありがたいですし、今もほぼフルリモートで働かせてもらっています。


上地: 私がCureAppに入社した当時は2019年で、当時は40名くらいの規模で、まだ上市している治療アプリもありませんでした。そんな中でも、やはり「治療アプリ」という新しい分野にとても可能性を感じました。スタートアップなので、一つの業務だけではなくて、幅広く経験をつめますし、学べることが多く成長できそうだと感じました。


向門:同じようなバックグランドの人ではなく、もっと多様な人たちと働いてみたいなと思ったのが転職のきっかけです。

またCureAppなら、社会の課題に起因するような物作りができそうだと思いました。医薬品や病院という枠にとどまらず、生活の一部として「治療アプリ」は患者さんに貢献できますし、ぜひ携わってみたいなと思いました。

今後のキャリアを考えたときに、ある程度、業務フローが出来上がっている大企業よりも、組織が発展していく中で泥臭い仕組みづくりのようなことも経験して成長したいという想いもあり入社しました。





最終面接で感じた、プライベートと仕事を両立しやすい雰囲気


――CureAppに転職してみて良かったことや、意外だったことはありますか?


向門:入社前にオンラインで最終面接をしたときの出来事なんですが。CEOの佐竹さんとお話しているときに、当時まだ小さかった佐竹さんの娘さんが部屋に入ってきたんですね。でも、そのまま佐竹さんは普通に面接を続けていたのが印象的だったんです。

うちも子どもが2人いるんですが、社長もこういうふうに仕事をしているのかと思うと、プライベートと両立しながら仕事ができそうな雰囲気を身をもって感じることができました。


宍戸:私も入社前からそういう雰囲気があることは聞いていて、本当にその通りだったなと思っています。

育児中の社員も多いのですが、男性社員も「お迎え行くので少し抜けます」とか「習い事の送迎いきます」というようなやりとりを普通にしているのはいいですよね。急な子どもの体調不良で、今日は家に子どもがいます、という状況でも快く受け入れてもらえる雰囲気が職場にあるのは安心感があります。


――現在のCureAppでのお仕事について教えていただけますか。


向門:がんの治療アプリで協業している企業との間のマネジメントや臨床試験の企画運営がメインの仕事ですが、それ以外にも、薬事や保険などの分野にも広く対応しています。前職で抗がん剤の臨床開発や患者さんとの勉強会などをしていたので、そこでの経験を活かして製品開発にも関わっています。

今メディカル本部は20名弱くらいの組織なんですが、組織開発の仕事もしています。今後人が増え、プロジェクトも複雑になっていく中で、メンバーの主体性に頼って属人的にやっていた仕事を言語化したり、プロセスを整理したりすることで、メンバーが気持ちよく迷いなく働ける環境作りを進めています。


上地:私は非アルコール性脂肪肝炎の治療アプリのプロジェクトで、臨床研究の運営をしています。9月1日からプロジェクトの事業責任者になったので、これから実施する治験のデザインや、薬事保険の戦略や事業計画を作ったりもします。

開発がタイムライン通りに進んでいるかというマネジメントや仕様についてのディスカッションもしますし、業務範囲は広いですね。


宍戸:今の私の仕事は、アルコール依存症の治療アプリを扱っていて、これから治験を実施する段階です。現在は、治験の立ち上げのために計画を作ったり、治験を行う医療機関を決めたりという準備を行っています。


社会課題に寄り添い、前例のないものを生み出す喜び

――お仕事の中でやりがいを感じることは、どんなことですか?


向門:部門を横断したチームでゼロから物作りをするという経験ができて、純粋にアプリ開発が楽しいです。肩書にとらわれず、幅広い仕事が経験できていることや、様々なバックグランドの方と働くことが良い経験になっていると感じています。

「これは本当に患者さんのためになるのかな?」と真摯に考え、医師や心理師にヒアリングをしたり、顧客の声をダイレクトに聞きながら物作りが進められるのが、やりがいにつながっていますね。


上地:非アルコール性脂肪肝炎については、現在治療薬が全くないという状況です。製薬メーカー各社で開発が進んでいますが、どこも成功していないんです。そんな中でCureAppが成功できたら社会的なインパクトは大きいはずです。

また事前ヒアリングで消化器内科の先生方とお話する中でも、治療薬がないために食事や運動療法による指導がメインになっている現状もあり、治療アプリへの期待も大きいのを感じています。患者さんや医療者の双方に役立てられるようなものを届けたいという気持ちがやりがいにつながっていますね。


宍戸:アルコール依存症の場合、今は専門の病院に通って治療を受けられているのは殆どが重度の方です。軽度や中等度の方は、そもそも治療が必要だと気付いていないことも多く、また専門の病院の受診はハードルが高いこともあり、通院まで結びついていないような現状があります。

今、開発している治療アプリは、従来なら病院には通院していないような軽度や中等度の方を対象にしていて、アプリを世に出すことで内科など一般の医療機関で早期の介入ができる環境を作りたいというゴールがあります。そういった社会課題にアプローチできるところにやりがいを感じます。


気づけば熱く未来像を語っていることも


――スタートアップだからこそ、苦労しているところや挑戦できることはありますか?


向門:前例がないところから自分たちで事例を作っていくので、真似できるお手本はどこにもありません。

なので「医療業界において、どういう未来を描きたいか」「どういう状態が患者さんにとって理想の状態なのか」と未来像を考えて、そこへ向かっていくというような考え方が必要です。

他の会社がどうしているから、など誰かに答えを求めるということができないので、これまでの考え方を変える必要があります。難しいところでもありますが、だからこそ挑戦しがいのあるところだと思います。


また、CureAppでは、1on1で部署を問わず気軽に声をかけて話をする習慣があります。最初は雑談で「最近どう?」と話していくうちに、いつの間にか「やっぱり医療業界、こうあるべきだよね」という熱い話になることもよくあります。

仕事は違えど、心に持っている熱い想いは社員それぞれ同じように持っていて、それが話をする中で自然に出てくるのかもしれません。

日々のコミュニケーションの中でも、どこへ向かうべきなのか、という未来像が自然とシェアできているかもしれませんね。


――では、今後の目標について教えていただけますか?



向門:担当しているがんの治療アプリでは、やはり前例のないことをいくつかやろうとしています。社外のステークホルダーや医師、学会、患者さんの後押しをうまく受けながら、目指す社会像に近づけたらと思っています。

また組織開発では、メディカル本部で取り組んだ先進事例を全社に展開していくことが目標です。



上地:現在は非アルコール性脂肪肝炎の治療薬がない中で、初の「治療アプリ」をぜひ成功に導きたいです。今後行っていく治験に向け、まず、そこを成功させるというのが目標です。保険点数の枠も現時点ではありませんので、新しい枠を作っていくところもハードルは高いですが、ぜひ達成したいです。


宍戸:治験をまず成功させ、効果があることを証明していきたいです。将来的にはアルコール依存症の早期の段階から病院に通い、治療アプリを治療法の1つの選択肢として考えてもらえること。また重度になる前に治療していけるような医療体制を構築することが目標になると思います。



自己成長したいかたにおすすめの環境


――CureAppへの転職を考えているかたに、メッセージがあればお願いします。



向門:社内に医師もいますし、デザイナーやエンジニアなど様々なバックグラウンドの方と、課題解決に取り組めるのは本当に楽しいです。メディカル本部のメンバーの目標を聞いていても、出世したいなどの目標はほとんど聞かないですよね。社会をこうしたい、社会の中でこうありたい、という想いをもっているかたはCureAppに合うと思っています。


上地:新しい事に挑戦したい、チャレンジングな環境に身をおいて自己成長したいという方におすすめの環境です。

得意なところを出して伸ばしていけるのはもちろん、1つの仕事にとらわれずに幅広く他のプロジェクトを見たり手伝ったりできる環境なので、俯瞰的に考えるのが好きな方や、フットワーク軽く動ける方にも合っていると思いますね。



宍戸:私は入社した時、バディという形で、気軽にわからないことを聞ける方を付けていただいたんです。オンラインでのコミュニケーションが主になるので、最初は転職して慣れるのが大変なんじゃないかな?と心配もありましたが、バディの存在のおかげで、すごく安心できました。これから入社する方には、心配しなくていいよ、と伝えたいですね。


向門:メディカル本部という場所に皆いますけど、サステナビリティ活動やダイバシティ&インクルージョンなどの全社的な活動もあります。興味があれば、会社を作る活動にもチャレンジできる環境です。






<取材ライティング/柳澤聖子>

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