CureApp 新事業 治療アプリ(DTx)開発と実装を支援 「DTx-BASE」スタート

 株式会社CureApp(キュア・アップ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:佐竹 晃太、以下「CureApp」)は、治療アプリ(DTx:Digital Therapeutics 以下「治療アプリ」)およびプログラム医療機器(SaMD)の事業化を目指す企業に対し、開発から薬事承認、保険収載、販売・流通までをワンストップで支援する総合プラットフォーム「DTx-BASE(ディーティーエックス ベース/治療アプリ社会実装基盤)」事業を開始いたします。


◆事業化の背景と目的

近年、新たな治療の選択肢として治療アプリへの注目が高まる一方、その実、事業化には従来の医薬品や医療機器とは異なる特有の課題が存在しています。具体的には、ソフトウェアによる治験を通じたエビデンス構築、保険収載、規制に対応した継続的なソフトウェアのアップデート、ゼロベースからの販売プロセス構築などが挙げられます。

CureAppはこれまで、ニコチン依存症・高血圧症・アルコール依存症の3領域において、治療アプリの薬事承認に加え、保険収載までを国内で唯一(2025年12月時点)実現。さらに販売・流通体制を構築してきました。これらの自社開発・事業化のプロセスで培った当社固有の技術とノウハウを「DTx-BASE」として他の事業者に提供することで治療アプリの事業化を伴走支援

業界全体の底上げにより治療アプリの社会実装を加速させ、より多くの患者さんがより多くのアプリによる治療を享受できる社会を目指します。

◆「DTx-BASE」サービス概要

「DTx-BASE」は、パートナー企業のニーズに合わせてDTxの社会実装に必要なあらゆる支援を提供する総合プラットフォームです。

1.DTx開発パッケージ 
国内で唯一、3つの治療アプリで薬事承認・保険収載を達成した実績とその過程で培った固有のノウハウを、パートナー企業の強みと掛け合わせることで成功確度の高い治療アプリ開発を実施。販売〜流通に至るまでの体制構築を一貫して伴走支援します。

①疾患領域の選定

 市場性と技術的実現性を考慮した最適な疾患領域の選定をサポートします。

②治験デザインの最適化

 ソフトウェア特有の課題を考慮した効率的な治験プロトコル設計が可能です。

③専門チームによるアプリ開発およびサポート

 医療機器開発・薬事・保険・営業の専門家がプロジェクトを支援します。

2.事業化支援
すでに治療アプリ開発に取り組む企業には、薬事承認・保険収載・販売体制構築まで、各フェーズの課題に対して実経験に基づく具体的なアドバイスとサポートを提供します。また、ご要望に応じてどのフェーズからでも支援が可能です。


①薬事戦略立案・申請支援

 PMDAとの折衝経験を活かした効率的な承認取得をサポートします。

②保険収載戦略の策定

 適切な保険点数獲得に向けた戦略立案と申請を支援します。

③販売オペレーション構築

 医療機関向けの営業体制と処方後の患者さんへのフォローの仕組み作りを実施します。

3.処方プラットフォーム「APS(App Prescription Service)」
「APS」は、医療機関が治療アプリを処方・管理するためのWebプラットフォームです。 既に全国数千を超える医療機関で導入されており、 処方業務をシンプルに、確実に実行できる環境を提供します。

①医療機関の負担を最小化

 直感的なUIで処方から患者管理まで一元化できます。

②セキュアな基盤

 医療情報を扱う上で必要な高度なセキュリティを実装します。

③迅速な導入

 治験段階から本番運用まで、スムーズな移行をサポートします。


◆処方プラットフォーム「APS(App Prescription Service)」とは


 APS(App Prescription Service)は医療機関がスムーズに治療アプリを処方できるよう当社が開発した独自の処方プラットフォームで、治療アプリの処方・利用状態の管理・代金回収・配送など、治療アプリ処方に必要な各種運用を実行できます。 統一されたフローで処方・管理まで完結するので、医療機関の運用負荷を低減することができます。また、治療アプリ提供企業のセキュリティ体制を当社が確認するため、医療機関には安心してご処方いただけます。


◆今後の展望

CureAppは「DTx-BASE」により、治療アプリ開発に取り組む製薬企業やスタートアップ企業とのパートナーシップを通じて、「アプリで治療する未来を創造する」という当社のビジョンの実現を加速してまいります。


【お問い合わせ先】
株式会社CureApp DTx-BASE事業部
https://cureapp.co.jp/contact.html