禁煙治療領域で世界初、治療アプリの公的医療保険適用を中医協が了承
禁煙治療領域で世界初、治療アプリの公的医療保険適用を中医協が了承
〜12月1日に保険収載、院外でのソフトウェアによる治療介入が可能に〜
CureApp SCの発売開始は同日12月1日を予定しており、2014年の創業時より掲げておりました当社のビジョン「アプリで治療する未来を創造する」への大きな一歩が実現しました。
※当製品は禁煙外来で医師の診断のもと処方され、患者様にご使用いただく医療機器です。
保険適用決定区分と準用技術料について
「技術料」とは、新医療機器の保険収載において適用される保険適用区分の一つです。治療アプリは新しい治療法であるため保険適用においては新たな分類が必要となりますが、現状は既存の最も類似する技術区分を暫定的に準用し、次回の診療報酬改定において正式な技術区分が創設されることになります。
患者様には医学的に治療効果が認められた最新治療である治療アプリを、保険適用(3割負担など)でご使用いただくことが可能になります。
株式会社CureApp 代表取締役社長兼医師 佐竹晃太のコメント
CureApp SCについて
CureApp SCは、禁煙外来で治療を受ける患者様の院外での治療補助するために医師から処方される医療機器です。
本製品は患者アプリ・医師アプリ・COチェッカーの3つから成り立ちます。
患者アプリは常に患者様の側にあるスマートフォンの特性をいかし、個々の患者様の治療状況や体調などに合わせて個別化したガイダンスを適時提供します。在宅や勤務中など医療者の介入が難しい「治療空白」期間をアプリが支援することで、禁煙継続率が向上します。また、患者用アプリへの入力内容から前回の診察以降の患者様の日常の様子を医師が詳細に把握することできるため、より効率的で質の高い禁煙治療を可能にします。
疾患治療のために医師が患者様へ処方する治療アプリは新しい治療法(デジタル療法)として国内外で注目されており、すでに欧米では国の承認を得て保険償還されるかたちで実際に患者様へ処方され始めています。CureApp SCも治験によって安全性と有効性が確認されており、薬事承認取得および今回の保険収載に致りました。なお、ニコチン依存症への治療効果に対し国から薬事承認、保険収載を受けた治療アプリは、本製品が世界で初めてとなります。
医療関係者の本製品に関する問い合わせ先(CureApp SCティザーサイト) https://sc.cureapp.com/d
本品の治験概要(CureAppブログ) https://cureapp.blogspot.com/2019/05/2019.html
治療アプリブランドサイト https://cureapp.com/
ニコチン依存症について
また、本邦での医療費高騰は大きな社会的問題として認識されています。喫煙に起因する超過医療費や労働力損失等による経済損失は約4.3兆円と概算され(*2)、本治療アプリを通じて効果的な禁煙治療を行うことによる喫煙者の減少は、将来の医療費抑制につながると考えています。
*1:ニコチン依存症管理料算定保険医療機関における 禁煙成功率の実態調査 報告書(平成21年度調査より)
*2:喫煙と健康 - 厚生労働省(https://www.mhlw.go.jp/content/000550455.pdf)
株式会社CureAppについて
さらには、日本で生み出したモデルをベースに「日本発のデジタルヘルスソリューション」として、順次グローバルにも展開していく予定です。