CureAppで始動し始めたD&I(現DEI)プロジェクトとは
CureAppで始動し始めたD&Iプロジェクトとは
〜社員主体で目指すポリシー策定までの道のり〜
D&Iことダイバーシティ&インクルージョンは、各個人が多様な価値観やバックグラウンドを持っていることを前提とし、各個人の能力を最大限に発揮できる環境を整える概念として、近年多くの企業等でも意識されはじめ、同時に社内環境や社員の意識改革も進みつつあるのではないでしょうか。
CureAppにおいても、昨年D&Iプロジェクト(現DEI)が立ち上がりました。自主的に参加の意思表示をしてくれた社員が中心となり、社内コミュニティの発足や社内イベントの企画などを行っております。今後さらなる活動強化のため、様々な議論を交わしながらポリシー策定を目指し動き始めています。
今回は、D&Iプロジェクトメンバーにプロジェクト立ち上げの背景から今後目指す施策の理想像までを聞きました。
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ダイバーシティ&インクルージョンで目指すCureAppの形とは
ーD&Iプロジェクトについて簡単に教えてください。
ダイバーシティには「多様性」や「相違点」という意味があり、実際にCureAppの社員を見ても年齢 / 性別 / 国籍 / バックグラウンド / ライフスタイルなどそれぞれ多くのバリエーションを持っています。
また、インクルージョンは「受容」「包括」「一体感」といった意味を表します。CureAppという組織において、D&Iとは多様な背景を持つ人々の価値観を認め合い、個々のスキルや経験を活かしながら、一体感を持った運営をすることを指します。多様性があるのは当たり前のことであり、その当たり前を受け入れつつ、CureAppという組織の中でそれぞれの能力を最大限に発揮するためにはどうしたらいいのかをきちんと話し合い、社員が働き続けたいと思える環境づくりのために、このプロジェクトが立ち上げられました。
ーD&Iプロジェクトは始動したばかりだと思いますが、現状はどのような方向性で議論をしているのでしょうか?
CureApp内での所属部署や役職、性別、年齢等あらゆる制限を設けず、このプロジェクトに関心のあるメンバーが主体となり運営をしています。週一回のミーティングを始め、知識を深める活動や社内イベントの実施に向けて話し合いを重ねています。また、社内ツールであるslack内に「#ally-channel」*を作成し、全社に向けた情報の発信や誰でも参加できるオープンミーティングの開催なども行っています。*allyへの想い:社内での支援者、理解者が増えること、様々な声を上げやすい職場環境、企業文化を作りたい思いから立ち上げたチャンネルです
現在は特に、CureAppにおけるD&Iポリシーの策定に力を入れています。
社内の重要なプロジェクトの1つとして、経営陣と方向性の話し合いも重ねながら、CureAppとして、そしてCureAppで働く者としてベストな方法を模索しています。ポリシー策定後はそれを元にKPIを設定し、継続的に社内環境の改善に取り組むことができる仕組みを作れたらと思っています。
ーこのプロジェクト始動の背景やきっかけは具体的にあるのでしょうか?
大きく分けて3つあると思います。まず1つ目は、一緒に働く仲間が増えたことです。ここ数年は特に社員数も急増し、個人のバックグラウンドやライフスタイル、ライフイベントに加え、それぞれの働き方や価値観が多様化してきたことがやはり一番大きいのではないかと思います。
2つ目は、リモート環境下でのコミュニケーションです。
もともとCureAppの働き方は、コロナ禍以前よりリモートワーク環境を整えながら、子育てや介護などのライフイベントにも柔軟に対応してきました。
しかし、リモートベースの働き方の中で社員が急増したことにより、組織内の価値観やルールが暗黙知になっていたことが浮き彫りになりました。
新しく仲間に加わったメンバーにも伝わりやすいように、これまでの価値観やルールを意識的に言語化したり、可視化したりする工夫の必要性を感じました。
3つ目は、プロジェクト数と業務の複雑さの度合いが増していることです。
プロジェクト数も増えて、業務の複雑性も増し、チーム間での交流が減っていくことにより、組織の価値観や文化が見えにくい・伝わりづらい部分が増えてきていると感じています。だからこそ、CureAppが急拡大している今のタイミングで意識的に活動を始めるべきだと思っています。
小さな課題解決から目指す世界は広く
ー社内での課題も既に感じているんですね。
リモートベースでの働き方は多くの利点がある一方で、オンラインでのコミュニケーションを誰もが初めから上手に取れるものではありません。社内の雰囲気であったり、一緒に働く人がどのようなバックグラウンドを持っているのか、今はどんな状況なのかなど、把握しづらい面もあると思います。中には孤独を感じる方や、コミュニケーション方法に不安を感じる方、解釈の相違により傷ついてしまう方、不満を出せずに溜め込んでしまう方、とにかく頑張り過ぎてしまう方など、人それぞれだと思います。現に、残念ながらそういったことが積み重なり、休職や退職する方もおります。ただ、「これからも大切な仲間と、お互いを尊重し、得意なことを活かしながら良いプロダクトを作っていきたい!」そんな想いをCureAppの社員は皆持っているのではないかと思います。だからこそ、お互いの背景を考慮したコミュニケーションや、アンコンシャスバイアスを意識したコミュニケーションについて、今一度、きちんと考え直そうとしています。
ーCureAppには、地方在住勤務や海外在住の社員もいますよね?
そうですね。職種を問わず、地方在住の方も多く活躍していますし、それぞれのバックグラウンドも大切にしながら個人が活躍できる環境であることは、良いことだと思っています。最近は海外事業も本格的に進み、米国支部の社員や海外在住の社員も増えたことで、生活スタイルや時差、価値観や考え方も含め、よりインクルーシブな組織であることが求められていると思います。
ーこのプロジェクトの目指すところはどこでしょうか?
現在も議論を重ねている最中ではありますが、組織としてどうありたいかの理想像をより明確にして、会社としてのD&Iのポリシーを策定していきたいと思います。さらに、それを社員全員が理解し、受け入れやすいように研修やワークショップといった形での発信・学びの機会も設けたいと思っています。CureAppでは、既に多種多様な職業、バックグラウンドを持った人が多く働いており、多職種間でも普段からコミュニケーションを取っていますが、社外にも医師や患者さん、大学や企業、自治体や健康保険組合など多くのステークホルダーとの関わりがあります。社内だけにとどまらず、社外のステークホルダーへの理解や関わり方についても、このD&Iポリシーの策定において考慮しながら考えていきたいと思っています。
さらには、様々な事業運営上の逆境や困難に対するリスクを回避し、正しく適応し、前向きに捉えられるしなやかさと強さを持つレジリエンスの向上のためにも、企業としてきちんと考えていきたいと思います。
そうすることで、CureAppの雇用/採用の面だけでなく、今後開発していくプロダクトのユニバーサル対応にもつながると考えており、社員皆で多様な視点から意見を出し合うところから始めています。小さな気付きや意見、多様な考えや価値観を取り入れ進めていこうと考えています。
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このD&Iプロジェクト、D&Iのポリシーは、社員個人にとっても会社にとっても、非常に重要なものだと思います。CureAppの経営者としてこのプロジェクトをどう捉え、今後どのような方向性で進めていくことを期待しているのか、最後にCureApp代表取締役CEO 佐竹にも聞いてみました。
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CureApp CEO 佐竹コメント
今回のD&Iポリシーの策定は社員が積極的に関わりゼロから作り上げてくれています。D&Iの考え方は、CureAppの掲げているサステナビリティ経営の観点からもとても重要であると考えていますし、会社の規模が大きくなった今だからこそきちんと目に見える形での施策が必要な段階だと思っています。
当然のことながらCureAppで働く人それぞれの力でCureAppが成り立っており、当社の治療用アプリの研究開発活動を通じた無形のノウハウ、知財、それを継続的に生み出す人材が重要な資産であると認識しています。
既に社員が能力を最大限発揮できるよう「HRポリシー」を策定し運用している他、社内では多くの労働慣行としての施策がありますが、よりステップアップするべく今回のD&I活動及びポリシーの策定は経営の観点からも重要指標の1つとなっています。
お互いの背景を理解し、受容し合う環境を、社員の声から作り上げられたらとても嬉しく思います。私自身もCEOとして医師として、家庭では父親としてそれぞれの場所でその時の役割を果たしていますが、その全てが大切であります。社員の皆さんも、会社そしてそれぞれの場所で大切なことは違います。それぞれが最大限の能力を活かしより大きな力となれるポリシーの策定を期待しています。
現在は、DEI(Diversity & Equity & Inclusion)ポリシーを策定し活動を行っております。
https://cureapp.blogspot.com/2023/08/deinew.html
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