日本初*「治療アプリと患者のカルテデータ」から降圧薬との関係性を初公開
CureApp 高血圧症治療アプリ使用で降圧薬服用なし患者の83%がその後も血圧管理を6ヶ月間維持、降圧薬服用患者においても34%で服用中止や減量
〜治療アプリは高血圧治療にどのような影響を与えたのか?実臨床データで明示〜
株式会社CureApp(キュア・アップ/本社:東京都中央区 代表取締役社長:佐竹 晃太)は、当社が開発し2022年9月より医療機関にて医師による処方が開始している高血圧症治療アプリ(以下、本アプリ)に関して、アプリデータと患者のカルテデータを収集し、患者の血圧および降圧薬の処方・服薬状況の推移について研究調査を実施しました。
本研究結果は、『 Therapeutic Research vol. 45 no. 3 2024 』へ掲載され、本アプリが実臨床において、血圧管理の重要なアプローチの1つであり、降圧薬の減薬や中止に繋がる可能性があることが示唆されました。
※自社調べ・調査年月:2024年3月 ・調査範囲: 国内における製造販売承認取得および保険適用を受けた高血圧症治療アプリと診察データによる研究
本研究の目的
本アプリは2022年9月より医療機関での医師による処方を開始しています。その後、処方開始から1年後の2023年9月には、臨床現場における本アプリ利用患者の降圧効果の実態調査を世界で初めて行いました**。
しかしながら、本アプリの入力内容だけでは患者の利用状況や降圧の状況、患者背景の把握は可能ですが、降圧薬の併用および服薬状況ならびにその経過については明らかにできませんでした。そのため、本研究ではアプリデータと患者のカルテデータを紐付けることで、患者ごとの降圧薬の処方の有無やその後の治療経過に関する考察を行いました。
**:https://cureapp.blogspot.com/2023/09/blog-post_26.html(世界初、実際に処方された利用患者における降圧効果データを発表)
ベースラインから24 週間の降圧薬処方内容の変化
本研究の概要
実施医療機関:11施設
対象患者:2022年9月~2023年4月までの間に本アプリを処方され利用を開始した患者
観察項目:患者背景、合併症、併用薬、医療機関情報等
症例数:83名(内、治療アプリ開始時において降圧薬服用なし42名、降圧薬服用中41名)
本研究の結果
本アプリ使用開始後 24週時点における患者の平均血圧(解析対象)は、降圧薬の服用の有無に関わらず診察室血圧、起床時血圧、就寝前血圧いずれにおいてもベースラインからの有意な低下がみられました。
また降圧薬を服用していない高血圧患者のうち、83%の患者においてはその後も継続して薬物療法を開始することなく血圧コントロールが得られることが示唆されました。
既に降圧薬を使用している患者においても、34%の患者で降圧薬の減量または中止したことが示されました。
よって、本アプリが実臨床において、血圧管理の重要なアプローチの1つであり、降圧薬の減薬または中止に繋がる可能性が実際に処方された患者データによって示唆されました。
論文
本研究の結果は、『 Therapeutic Research vol. 45 no. 3 2024 』に掲載(2024年3月28日付)
タイトル:高血圧治療補助アプリの処方実態調査 - アプリデータと診療録情報の突合によ
る後ろ向き観察研究 - (Prescription Status Survey of Digital Therapeutics for Hypertension - A Retrospective Observational Study Based on the Matching of App Data and Medical Records Data)
URL:https://www.lifescience.co.jp/tr/24/tr2403.html
高血圧症治療アプリについて
・本製品は医師の診断のもと処方され、患者が使用する管理医療機器です
・販売名:「CureApp HT 高血圧治療補助アプリ」
・承認番号:30400BZX00100000